女性の中で、「頭痛もち」の方ってとても多いと思います。
ひどい場合だと吐き気をもよおしたり、1日中寝込んでしまって仕事も家事もできないという方もいるようです。
そんな方なら、「カフェインを摂ると治る」という豆知識を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
実際に試したことがあるという方も多いでしょう。
そこで今回は、カフェインを摂ると頭痛が治るののかどうか、カフェインにまつわる噂についてご紹介します。
なぜカフェインを摂ると頭痛は起こるのか?
カフェインの話をする前にそもそもなぜ頭痛は起こるのか、そのメカニズムから解説しましょう。
頭痛にはいくつかタイプがあって、代表的なのが片頭痛と緊張型頭痛です。
まず、片頭痛は何らかの原因によって、脳の血管が急激に拡張されることによって起こると言われています。
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その何らかの原因というのは、ストレスから解放されたときや疲労や音・光の刺激、女性の場合だとホルモンの変化などと言われています。
一方、緊張型頭痛は肩や首のコリによって筋肉がかたくなることで老廃物がたまり、神経が刺激されて起こると言われています。
パソコンなど目を使う仕事が多い方や、日頃から緊張することが多く、ストレスがたまっている方に多いとされています。
カフェインにはどんな効果があるの?
カフェインは、コーヒーやお茶に入っているイメージが多いと思います。
そしてよく皆さんが日常でやっていることといえば「眠くなったときに摂る」ということではないでしょうか?
確かに、カフェインには覚醒作用といって、眠気を覚ましてくれる効果があると言われています。でもそれだけでなく、血管を収縮させる効果もあるんです。
実はその「血管を収縮させる効果」というのが、頭痛と密接な関係があります。
頭痛にはカフェインが有効なのは本当?
この血管を収縮させる効果は、片頭痛の原因となる脳の血管の拡張と真逆の効果ですよね。
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そのため、カフェインを摂ると片頭痛の症状が軽くなるというのは本当なんです。
でもその一方で、緊張型の場合は肩や首の筋肉の緊張が原因なわけですから、血管が収縮しても特にこれといった効果は感じられません。
そのため、カフェインを摂ってもあまり意味がないということになります。
カフェインが頭痛に効果があっても意外な落とし穴があった!?
カフェインは、摂ると確かに血管が拡張して片頭痛を和らげてくれる効果があります。
でも、摂りすぎると逆効果になることがあるのです。
というのも、いったんカフェインが体内に取り込まれることで収縮した血管が、その効果が切れるとともに一気に拡張して、さらにひどい症状を引き起こす可能性があるからです。
だから、いくら効果があるからといって、過剰に摂ることはとても危険なのです。他にも過剰摂取によって不眠症や不整脈になることもあるので、こうした危険性をよく知っておくことが大切です。
適量のカフェインを摂って素早く頭痛を治そう!
症状を和らげる目的で摂るなら、一度に摂る量はコーヒーでいうと2杯程度にしておくとよいでしょう。
1杯だとあまり効果が期待できないこともありますし、3杯以上飲むと今度は過剰摂取による危険性があるからです。
辛いお気持ちはわかりますが、早く治ってほしい一心でたくさん摂るのは本当に危険です。
自分で量をセーブしながら摂ることで、頭痛ともカフェインとも上手に付き合っていけると思います。